10年に春夏連覇をした興南(沖縄)は宮城大弥投手(2年)の無死満塁を0点に抑える好救援で、3年ぶりに初戦突破を決めた。

 先発の藤木琉悠投手(3年)が2点リードの8回表、土浦日大に無死満塁のピンチを招いて宮城が登板。土浦日大・小沢礼嗣捕手(3年)に対して、外角高めへ142キロの速球で空振り三振に仕留めると、続く大賀玲介外野手(3年)を投ゴロ併殺打。9球でこの日、最大の難所を切り抜けた。

 9回も続投し、本塁打を浴びたが後続を抑えた。「出来すぎでビックリしました。(先発の)藤木さんが今まで抑えた分、チームの流れを持ってこようと思った」と汗をぬぐった。

 昨夏は苦い思いがある。1年生ながら初戦の智弁和歌山(和歌山)戦に先発。序盤で6点のリードがありながら、守りきれず1回戦で敗退している。「昨年の悔しさを晴らせた。1戦1戦しっかり戦っていきたい」と気を引き締めた。