近江(滋賀)が、4番北村恵吾内野手(3年)の活躍で8強入りした。

 北村は4打数4安打6打点と大暴れ。初回2死一塁の場面では「必ず長打を打って、先制点を取りたい」という意地のひと振りが適時二塁打となった。その後も4番のバットで得点を重ね、勝利した。

 甲子園入りしてから滞在している宿舎では毎日、チームメートで卓球を楽しんでいるという。北村は「卓球のおかげで速いボールに目が慣れています」と笑うが、4番の影の努力を、多賀章仁監督(58)は見ていた。「宿舎に入ってからも、手首を痛めるくらいに相当振っている」。北村のひたむきな努力が、17年ぶりに8強入りした近江の快進撃を支えている。