第100回全国高校野球選手権大会の決勝で、金足農(秋田)が大阪桐蔭(北大阪)に2-13で完敗し、初優勝はならなかった。エース吉田輝星(こうせい、3年)が5回には根尾昂内野手(3年)にバックスクリーン弾を浴びるなど公式戦初の2被弾。秋田大会から10戦連続で完投していたが、初の途中降板となった。悲願の白河越えを狙った第100回の夏、吉田は計11試合で1517球を投げ、完全燃焼で甲子園を去った。

 秋田出身で11年に野球殿堂入りした落合博満氏(64)が、金足農・吉田を絶賛した。

 落合氏は21日、東京ドームで行われたロッテ-西武戦の試合前セレモニーに出席。決勝で敗れた地元高校のエースについて「大量点を取られたから評価が変わるわけじゃない。ドラフト1位で消えるだろうね。重複するかは分からないけど。俺が監督だったら(1位で)いくな」と“オレ流”高評価。「伸びる要素がたくさんある。久々に秋田から出た、超一級品」とたたえた。