湖西の最速145キロ右腕水野喬日(もとか)投手(3年)が、社会人野球の鮮ど市場ゴールデンラークス(熊本市)に進む決意を固めたことが29日、分かった。水野自身が「28日に決めました。本気で頑張ります」と宣言した。

25日のプロ野球ドラフト会議で指名されなかったが、翌26日には鮮ど市場ゴールデンラークスからのオファーが届いていた。熊本県を中心に展開するスーパーマーケットチェーンの鮮ど市場が05年に設立したチーム(当時は熊本ゴールデンラークス)だ。06年から活動を開始し、07、08年には2年連続で都市対抗野球に出場。07年には日本選手権にも出場しており、阪神の竹安大知投手(24=伊東商出身)ら4人のプロ野球選手を輩出した実績がある。16年には、現チーム名に名称変更された。

水野は26日、湖西の斎藤哲男監督(46)、父安明さん(57)と3人で話し合い、熟考した上で28日午前に決断したという。「最初は迷いましたが、過去にプロ選手を輩出していることを知って、魅力に感じました。考えると、あのままプロへ行っても、生き残れなかったと思います。これからは、真剣に野球と向き合おうと感じました」。

鮮ど市場ゴールデンラークス入りにあたり、鮮ど市場に入社する水野は、正式な手続きの書類を提出した上で、来週には熊本市内のチーム施設を見学予定。既に気持ちは高まり、「3年後のドラフトに向けて努力したいです」と意気込んだ。【河合萌彦】