今夏の甲子園で1勝を挙げた八戸学院光星(青森)の近藤俊太内野手(3年)が東北福祉大(仙台6大学)に合格していたことが30日、分かった。延長10回で勝利した明石商(西兵庫)戦では「1番二塁」で先発出場。球場全体が地元関西勢を応援する異常な雰囲気の中、5打数4安打1打点と気を吐いた。試合後は「アウェーを楽しもうと思った。プレーに集中して、みんなと声を掛けながらやっていた」とコメント。敗れた龍谷大平安(京都)との2回戦でも1安打を放ち、大舞台で持ち味の勝負強い打撃を見せつけた。

神奈川出身の近藤は小6でベイスターズジュニアに選ばれ、年末のNPB12球団ジュニアトーナメントに出場。中学は硬式の横浜旭峰ポニーでプレーした。高校は県外の光星を選び、2年春からベンチ入り。右投げ左打ちの好打者で、巧みなバットコントロールが武器だ。50メートル5秒9の快足を誇り、チームでは主に1番打者を任されていた。守備は二塁をはじめ、一塁、外野も守れるユーティリティーだ。

東北福祉大は光星で指導を受けた仲井宗基監督(48)の母校。仙台6大学リーグで70度も優勝している東北きっての名門だ。今春の全日本大学選手権でも優勝し、大学日本一を達成した。来年は内外野のレギュラーを務めていた4年生が卒業し、入学1年目から定位置争いが始まる。