第91回センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日に行われ、昨秋の関東大会で優勝した桐蔭学園(神奈川)が16年ぶり6度目、横浜(神奈川)は5年ぶり16度目の出場を決めた。

違う高校に進んだ双子が、そろって甲子園行きを決めた。昨秋の関東大会優勝で出場が確実視されていた桐蔭学園の冨田健悟外野手(1年)は、二卵性双生児の弟が横浜・進悟外野手。兄弟で吉報が届き「とてもうれしい。なかなかできる経験じゃない。可能性があったと知っていたので、できれば一緒に行きたかった」と同時出場を喜んだ。

東京北砂リトル-新宿シニアと同じ球歴だが、兄の健悟は小学校から立教小-立教新座中、弟の進悟は地元の公立小中と学校は別れていた。右打ちの兄は174センチ、65キロで50メートル5秒9の1、2番で、左打ちの弟は182センチ、76キロで50メートル6秒4の中軸。「僕は足を使って、低い打球を打つ。向こうは大きいのが打てる」と打撃スタイルは異なるが、甲子園、プロ野球選手を目指す夢は一緒だった。「できれば決勝でやりたい。両方とも活躍できれば」。漫画「タッチ」でいえば弟和也に似ているという真面目な性格で、弟にも配慮していた。【斎藤直樹】