龍谷大平安(京都)が快勝し、原田英彦監督(58)が監督通算30勝に到達した。史上16人目で、すべて同校で挙げた白星。

93年に母校の監督に就任。初出場の97年春に2勝を挙げ、同年夏に準優勝。14年春に初の甲子園優勝を果たした。春10度、夏8度の甲子園でハイペースで白星を積み重ねた。

節目は、投打がかみ合った完璧な試合運び。エース野沢秀伍(3年)が粘りながら1失点完投、打っても13安打と次々にチャンスを作り、得点にした。

記念球コレクターの名将のもとにまた1球加わった。初回に2点左前打を放った三尾健太郎内野手(3年)からウイニングボールを受け取った。「長くやらせていただいたおかげ。(学校)100勝も、30勝も就任したときはほど遠い数字だと思ったが、彼らのおかげで30勝できました。区切りなのでうれしいですね」と笑顔で語った。昨夏は学校の甲子園通算100勝を達成。今年は初戦に勝って京都勢の甲子園通算200勝ボールをゲットした。

「100勝のボールは学校に渡しました。20勝のボールは家に飾ってありますし、200勝も持っている。あれ、今日はボールないのかな、ほしいなと思って催促したら、三尾がポケットから出してきました」と笑わせた。