春の県大会準優勝の能代が秋田商との伝統校対決を6-4で制した。
序盤の大量リードが一転、2点差に迫られるも逃げ切った。1番柴田大航(だいき)外野手(3年)が本塁打含む4安打2打点、先発の佐藤洵士投手(3年)は11安打を浴びながら完投。次戦は5年連続敗退で「鬼門」になっている3回戦に挑む。
リードオフマンがチームに勢いをもたらした。初回、「気持ちで負けない。膝より下は捨てて、無駄のないスイングを心掛けた」。直球を右前にはじき返し、相手エース板垣瑠翼(りゅうと、3年)攻略の先陣を切った。その後、単打、四球で満塁となり、柴田は押し出しで先制のホームイン。2回にはインコースのカットボールを右翼席にたたき込む公式戦1号を放ち、「体が泳がされたが手首でうまく返せた。打った瞬間に入ったと思った」と自賛。3回に適時二塁打、8回は右前打を放った。
能代は昨夏、甲子園準Vで旋風を巻き起こした金足農と3回戦で対戦し、3-4で屈した。そのとき柴田は右足ふくらはぎの肉離れで、スタンドからあと1本が出ない悔しさを味わった。そこで、戦列に復帰してからは、9回まで全力でやり切ることを心がけている。牧野嘉訓監督(49)は「持っている力を出し切ってくれた。(板垣投手に)序盤から球数を投げさせたのが良かった。柴田は良い場面で打ってくれた」。最後まで全力を注ぎ、3回戦の壁を破る。【山田愛斗】

