春の愛知王者、中部大第一があと1歩で涙をのんだ。2点リードで最終回を迎えたが、エース磯貝和賢(かずよし)投手(3年)が逆転を許した。

注目右腕は「名電は超攻撃的野球と聞いていて、始まる前は緊張で足が震えた。丁寧にいこうと意識していた。後半は球が垂れてしまった。9回を抑えられなかったのが一番悔しい」と目をうるませた。

4回に山田光騎捕手(2年)の左越え二塁打で1点先制。6回には敵失で1点をもらった。磯貝は140キロ前後の直球をコーナーに決め、凡飛を打たせた。得意のスライダーも右打者に有効だった。右腕は4月の春季県大会2回戦でも、センバツで優勝したばかりの東邦に勝っているが、大物食いの再現はならなかった。