<高校野球兵庫大会:神戸国際大付7-0西宮東>◇22日◇5回戦◇明石トーカロ球場

西宮東(兵庫)が0-7で神戸国際大付に7回コールドで敗れ、3回戦の県伊丹戦でノーヒットノーラン(7回参考)を記録した茶谷哲兵(3年)の夏が終わった。

西宮市にある茶谷の実家から自転車で約15分ほどの場所にある聖地は、やはり近いようで遠い舞台だった。6回9安打7失点に「力負けでした」と力なく話した。「全体的にかみ合わなかった」。今にもこぼれそうな涙をこらえる表情が「甲子園に出場して2勝以上」をチーム目標に戦ってきたエースの責任感を物語った。強豪校の壁は高かった。

スタンドから声援を送った母、香さんは「思い切り腕を振って。最後まであきらめずに」と見守ったが勝利には届かなかった。

3年間を思い返すと出てきたのは感謝だった。支えてくれた母に「弁当のことなど文句を言うことも多かったが、ここまでできたのは母がいたから。ありがとうと言いたい」。ともに戦った仲間に「このチームだから成長できた。最高の仲間に出会えてよかった」と振り返った。

大学ではプロを目指し自分を鍛えるという。「入学までに練習してパワーアップしたい」。新たな舞台を見据え、茶谷の挑戦は続く。【松本直也】