前橋育英が桐生第一に競り勝ち、4年連続優勝に王手をかけた。

打線が14安打を放って7得点。守ってはエースの梶塚彪雅投手(3年)が4失点(自責3)しながら完投した。

2年生捕手の須永武志(2年)が攻守に躍動した。1回に先制の投手強襲適時打を放つと、1点リードの7回には高校通算8本目となるソロを左翼席に運び、試合を決めた。「低めのチェンジアップをうまく運べました」と笑みをこぼした。

守備では1学年上の梶塚を引っ張った。5回に4安打を浴びて3点を奪われると、変化球主体の配球に切り替えて6回以降は1安打無失点。7回無死二塁のピンチでは直球を要求し、強い打球のバントを投手前に転がさせて三塁でアウトに。ピンチを断ち切った。「投手前に強いゴロのバントをさせようと思った。狙い通り」とうなずいた。

これで、4年連続夏の甲子園出場へ王手。荒井直樹監督(54)は「苦しい試合を重ねて、選手は力をつけてきている」と手応えを口にした。