第92回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)が4日、運営委員会を開催し、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、春夏の甲子園大会を通じて史上初の無観客で実施する準備に入った。開催の可否は11日の臨時運営委員会で決める。

21世紀枠で選出されている帯広農(北海道)は、高野連の会見を受け、前田康晴監督(44)が報道陣に対応。「観客がいた方が選手は思い出には残ると思う。でも、こういう状況の中で、やらないという結論の前に、どうやったらやれるかを議論してくれている。正式にやると決まったときに、しっかりプレーできるよう、衛生面から徹底して準備させていきたい」と話した。

1日以降は、下宿や寮生活の選手もすべて実家に帰し、練習は休止状態。選手は自宅で自主トレをしながら体力維持に努めている。同校では、無観客開催の可能性が出てきたことで、6日に再集合する方向で、調整を始めている。