日本高野連が20日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から「第102回全国高校野球選手権大会」の中止を決めた。夏の甲子園大会中止は戦後初めて。芸能界などで活躍する元高校球児や野球愛好家らから、夢を見失った球児たちに激励やエールの声が多数届いた。

馬淵監督「言葉がないよ」/監督、選手ら反応

吉村知事「考え直して」/各界反応


原稿一覧

<パ・リーグ>

王会長「こんなに寂しいことはない」

西武松坂「本当の苦しさは当事者にしか分からない」

西武辻監督「こんなに悲しいことはない」

西武松井稼頭央2軍監督「野球を好きでい続けて」

西武高橋光成「辛い思いをされていると」

西武今井「大きな目標を作ってチャレンジして」

西武森友哉「甲子園だけがゴールではない」

西武山川「人生に大きく生かしてほしい」

西武源田「前を向いて進んでほしい」

ソフトバンク今宮「言葉発せないくらいのできごと」

ソフトバンク和田が高校球児「救済策」を提案

ロッテ井口監督、田村、安田、藤原が思い

甲子園沸かせた斎藤佑樹「本当につらいと」

斎藤佑樹「何かやってあげたい」早実OB白熱トーク

オリ山岡、吉田正、山崎福、大城、宮城、前が思い

オリックス吉田正尚「気持ち分かる」

<セ・リーグ>

巨人水野コーチ、甲子園なくなっても「一生の仲間」

巨人岡本「残念で言葉が出てこない」

巨人坂本勇人「言葉にあらわせないものがある」--

巨人杉内コーチ「かける言葉見つからない」

巨人小林「野球人として成長して」球児へエール

DeNA梶谷「『頑張れ』とも言えない」

中日平田「かける言葉見つからない」


コメント一覧

<パ・リーグ>

ソフトバンク工藤監督(名古屋電気=現愛工大名電3年夏に甲子園出場)「簡単に気持ちを切り替えてとは言えませんが、これまでの努力が全く無駄になることはなく、必ず人生の糧になることは信じてほしいと思います。今後何かしらの形で、球児たちのために次のステップにつながる舞台が整えられることを切に願います」

▽ソフトバンク内川(大分工3年夏は県大会決勝で敗退)「試合ができなくてつらい、悔しい、そういう思いを隠す必要はないと思います。自分の中で抱え込んで進んでいくというのはできることではない。親でも監督でも学校の先生でも構わないので、選手がどう思っているのかを聞いてあげてほしいですね」

楽天三木監督(上宮OB。甲子園出場なし)「言葉になかなかならない。このことが先にどういう形で生かされるか、どういう形で進められるかはすごく大変ですけども、前に進んでもらいたい」

▽楽天由規(仙台育英で春1度、夏2度出場)「3年生は特に悔しい気持ちでいっぱいだと思いますが、これで高校野球が終わったわけではありません。仲間と泥まみれになりながら、一生懸命汗を流し、高校野球生活を最後の最後まで思う存分味わってほしいです。その充実感と達成感がきっとこれからの人生に役立ってくると思います。がんばれ! 高校球児!」

▽楽天松井(桐光学園で2年夏に出場)「特に3年生は甲子園に全てをかけていたと思うので、正直、自分に置き換えたら言葉は出ないです。ただ、コロナの中、いろいろな検討をした上での決定だと思います。なかなか心の整理はつかないと思いますし、簡単なことは言えませんが、野球に情熱をかけ、費やしてきた時間は決して無駄にはならないと思うので、これからも頑張っていってほしい」

▽楽天安楽(済美で2年春夏出場)「日本全体がこういう状況なので、仕方ない部分もありますが、もどかしい気持ちです。特に3年生は3年間やってきた集大成を出す機会がなくなってしまった悔しさがあると思います。高校野球で学んだことは野球以外でも必ず生かせると思うので、大学生や社会人になったときに生かしていってほしいです」

▽楽天浅村(大阪桐蔭で3年夏に出場し優勝)「高校生活は3年間しかないですし、3年生にとっては最後の夏で、ここまで甲子園を目標にやってきたと思うので残念。決まったことは仕方ない、で片づけるのはかわいそうですが、甲子園が全てではないと思う。ここから先の目標をしっかり持ってやっていってもらいたい」

<セ・リーグ>

▽DeNA山崎(帝京で2年夏、3年春に出場)「高校球児の皆さんのことを考えると、つらい思いです。簡単にコメントできることではありませんが、ここまで頑張ってきたことは決してムダにはならないと思うので、この先の長い人生、将来に向けて前を向いてほしいと思います」

▽DeNA嶺井(沖縄尚学で2年春優勝)「僕自身も甲子園を目指して日々頑張っていたので、とても残念ですし、高校球児の気持ちを考えると正直つらい気持ちになります。この先の長い将来に向けて、前を向いて日々頑張ってほしいと思います」

▽中日小笠原(東海大相模で2年夏、3年夏に出場。3年夏に優勝)「ただただ残念でしかないです」

▽中日根尾(大阪桐蔭で2年春から4季連続出場。2年春、3年春夏で優勝)「センバツがなくなってしまった時に夏だけでも、っていう気持ちがあった。3年生の最後の夏はアピールできる時期なのでその舞台がなくなってしまうというのはすごく残念だろうなと思う。(自分も)3年生の最後の夏はすごく特別だった。自分たちはやらせてもらったので、その立場だったらすごくショックだと思う。それでも次に向けてできることを頑張ってほしい。まだ全体練習であったりとか試合をするところまできていないと思う。個人で練習するしかない。それに尽きるかなと思う」

▽中日石川昂(東邦で2年春、3年春に出場。3年春に優勝)「なんて言っていいか分からないが、高校野球といえば甲子園。本当に残念だなと思う。(特に3年生は)集大成の夏の甲子園を目指してやってきたので、ここから何を目標にしたらいいのか分からなくなっているとは思うが、残りの高校野球生活、やれることはしっかりやって、これからの野球人生にちょっとでも生かしてほしい」

▽ヤクルト高津監督(広島工で86年春夏出場も本大会で登板なし)「野球を始めた頃からの大きな目標の甲子園がなくなったことは、我々が想像するよりはるかに大きな寂しさ、悔しさを持っていると思います。しかし同じ野球人として、これからも野球を愛し、楽しんでくれることを望んでいます。これからも高校野球で学んだことを忘れずに、頑張ってください」

ヤクルト山田哲(履正社で3年夏に出場)「個人的な気持ちになりますが、残念ですし、高校球児、サポートする方々、関係者の方々の気持ちを考えるとかける言葉も見つかりません。今までの努力と今の気持ちが無駄になることは絶対にないと思いますし、将来、何かに関係すると思いますので頑張ってください」

ヤクルト奥川(星稜で昨夏準優勝)「本当に残念な気持ちでいっぱいです。特に高校3年生の気持ちを考えると夏の甲子園大会は開催してほしかったというのが私の率直な気持ちでした。今までの努力は無駄にならないと思います。頑張ってほしいです」

桐光学園高時代の松井裕樹(2012年8月19日撮影)
桐光学園高時代の松井裕樹(2012年8月19日撮影)