日本高野連と主催の朝日新聞社は20日、第102回全国高等学校野球選手権大会の運営委員会をウェブ会議で行い、8月10日から開幕予定だった甲子園大会と、49代表校を決める地方大会の中止を決定した。
原稿一覧
【北海道】
【東北】
【関東】
【東海】
【北信越】
【近畿】
【中国】
【四国】
【九州】
反応一覧
【北海道】
▽白樺学園・戸出監督 「今は生徒に掛ける言葉が出てこない。(昨秋の明治神宮大会4強など)歴史を変えてくれた3年生だった」
▽白樺学園・業天主将 「皆さんの未来のために命を最優先するという決断が1番正しいと思います。正直、悔しい気持ちはありますが、次のステージに向かって今後も頑張り続けたいと思います」
▽白樺学園・片山 「大変辛い思いだが、この3年間甲子園を目指した仲間とここまで頑張ってきたことは必ずこれからの財産になると信じて、次のステージにつなげていきたいと思います」
北海・平川監督 「取り組みを発表する場は必要だし、つらいと思う。でも、やってきたことは無駄じゃない。次のステップに役立てられるように。人生ここで終わりではないし、これからも進んでいかなければならない。高校野球は教育の一環。それを理解できる18歳になってもらうことが我々の役割だと思う」
▽クラーク・佐々木監督 「去年の秋から頑張ってきた成果を出せないというのは、残念です。特に高校生活最後の目標を失ってしまう3年生に、どう声をかけてあげていいか…難しすぎて、今はまだ言葉が見つかりません。さまざまな状況を考慮しての判断ですし、夏の甲子園の中止自体は受け止める必要があるでしょう」
▽北照・斎藤優斗主将 「覚悟はできていたが実感がない。どうしていいか分からない。分散登校で3年生と顔を合わせたが、悲しく寂しい気持ちになった」
【東北】
【関東、東京】
▽日大三・小倉監督 「いざ発表になると、浮かぶのは選手の顔ですね。練習自粛になっても、あきらめずに自主練習をしていた姿が浮かびます。悔しいですね。熱くやるのが高校野球で、それをぶつけられない…かわいそうですね。まずは腐らずに、これからも一生懸命やることの大切さを伝えたいです」
▽国士舘・永田監督 「現在の社会状況を鑑みた決定ですので受け止めざるをえません。ですが、春に悔しい思いをした分、夏の大会にかける思いは非常に強かっただけに、残念という一言だけでは言い表せません。とくに3年生にとっては甲子園に行く最後のチャンスだったので非常に苦しい思いです。まずは早期の収束を祈りつつ、今やれるべきことを精いっぱい取り組みたいと思います」
▽高崎健康福祉大高崎・青柳監督 「中止というのはある程度、理解はしていたが、正式に決まり残念な気持ちでいっぱい。選手たちは夏に向けて切り替えて頑張っていたので無念。非常に悔しい。ただ、甲子園がすべてではない。次のステージへ切り替えられるように後押ししたい」
▽山梨学院・吉田監督 「生徒と一緒に夢を追うことができなくなり残念に思います。ただ、これは命にかかわる問題なので、やむを得ないと思います。今すぐ生徒に受け入れなさいというのは難しいが、うちの生徒は納得し、理解できると思います。特に、3年生は自分のこれからの進路実現に向かって残りの高校生活を送ってほしい」
▽山梨学院・功刀主将 「選抜大会が中止になり、夏を目標にやってきたので本当に残念だと思う。世界や国内でも多くの人がコロナでなくなっている。人の命が大事。仕方ないと受け止めている。自分としてはこれで終わりではない。山学での経験、新型コロナでの悔しい思いをプレーに生かしたい」
▽山梨学院・栗田 「自分の代でチームを引っ張って甲子園に行き、今まで以上の結果を先輩たちに見せたかったのでとても悔しい。中止が決まった以上、悔しいけど気持ちを切り替えるしかない。大学野球で神宮を目指すことでこの悔しさをぶつける」
▽山梨学院・小吹 「センバツ大会が中止になり、全員で夏の甲子園に行こうと目標をたてた。今まで甲子園には出場したが、活躍できなかったので今年の夏の甲子園で自分の活躍を見せたかっただけにとても残念です。今は簡単に切り替えられないが、これからも野球を続けていきたい」
【東海】
▽日大三島・永田監督 「大会関係者の方々が実施に向け、奔走されたと思いますので、真摯(しんし)に受け止め、教師として、生徒としっかり話をしていくのが役目だと思います。本当なら会って、顔を見ながら話をしたいですが、それができないのがつらいです。私の思いは文章で送りましたが、心の中までは見えてこないので、登校が再開されれば、1人1人と話をしていきます」
▽御殿場西・森下監督 「甲子園中止はしかたがないが、地方大会中止はとても残念。子どもらは、公式戦で悔しい思いをすることで次に向かうことができる。県高野連は、何とかして代替大会を実現させて欲しい」
▽静岡高・栗林監督 「1年1年が勝負と考えてやっているが、3年生のことを思うとつらい。まだ消化しきれないと思うが、人間的な成長も部活動の目的の1つ。厚みのある人間になり、次の1歩を踏み出して欲しい」
▽常葉大菊川・石岡監督 「自分の心の整理がついていない。(部員らにかける言葉などは)簡単なことではなく、今は何も考えられません」
▽藤枝明誠・光岡監督 「覚悟はしていたが、私自身、頭で理解できても、心では受け止められていない。特に3年生は、冬に技術でも人間性でも成長しただけに残念。何らかの花道をつくってあげたい。部員らにかける言葉は、伝える寸前まで迷うと思う」
【北信越】
▽日本文理・鈴木監督 「選手たちは今まで本当に我慢して、頑張ってきた。特に3年生には何と言っていいか。日本文理は『目標は甲子園、目的は人間形成』をモットーにやってきた。目標は失ったが、目的はなくなっていないことを忘れないでほしい。ここからは指導者が頑張る番。3年生に区切りの場を設けてやりたい。そこにかける3年生の姿を見なければ、下級生も次に進めない」
▽北越・小島監督 「今はまったく練習できない状況だが、成果を試す場がなくなってしまったのは残念に思う。生徒はもちろん、監督としても残念のひと言です。(秋の県大会を制して)ひと冬越え、春も夏も県大会で優勝したいと思っていた。今年は、3年生が試合する姿を見る機会がなくなってしまった」
▽村上桜ケ丘・松田監督 「3年生のことを考えると、残念で仕方がない。目指してきたことがなくなる。今は自主練習しかできないが、それぞれが自覚を持って取り組んでいたと思う。やらせてあげたかった。試してみたかった。現場としては、県レベルでもいいから何らかの形で努力してきたことを試せる機会を作ってほし
い」
▽帝京長岡・芝草監督 「選手に対してはかける言葉が見当たらない、というのが本当のところ。私自身、夏の甲子園は必ずある、と思ってやってきた。そうでないと選手に本気が伝わらないと思っていた。その目標がなくなったのはすごく痛い。今後については選手と一緒になって考えたい。それが寄り添うことになると思う」
【近畿】
▽智弁和歌山前監督・高嶋仁氏 「小さいころから(出場を)夢に見ていた。残念な気持ちでいっぱい。みんなで甲子園でやりたいという思いがあったので、やりきれない」
【中国】
▽倉敷商・原田主将 「これまで頑張ってきた3年生と甲子園を目指せないことを思うと、本当につらい。(岡山独自の大会があれば)優勝だけを狙って、しっかりと楽しんでやりたい」
【四国】
【九州】
▽創成館・下野部長 「センバツが中止で夏の大会はあってほしかったが、あらゆるスポーツが中止になっているので致し方ない。生徒は新しい目標を設定し、乗り越えていってほしい」
▽大分商・長吉部長 「なんと声をかけていいか分からない。1週間前から中止の報道が出始め覚悟はしていたが、わずかな可能性にかけていた。人命には代えられないので、致し方ない思いが強い」
▽興南(沖縄)・我喜屋監督 「日本中から注目されているから、判断は難しいものがあったのだろうと思う。冷静に受け止めないといけない。長い人生の中には、逆境を乗り越えないといけない時もある。今回は全力を尽くすこともできない。後に生かすしかない」