プロ注目の最速151キロ右腕、大崎中央(宮城)氏家蓮投手(3年)が13日、今年初の実戦マウンドに立った。大崎市内で聖和学園(宮城)とのダブルヘッダー2戦目に先発。2回をいずれも3者凡退で。打者6人から4三振を奪った。

昨秋以来の実戦でも緊張した様子は見せなかった。初回は先頭打者の3球三振を皮切りに、投ゴロと三振で料理。2回も2者連続三振と遊ゴロでピシャリ。直球と変化球を織り交ぜて球数も17球と少なく、「フォームを確認しながら投げて、真っすぐと変化球の腕の振りに差がなくて良かった。去年は2アウト後に四球などで走者を出すことが多かったが、冬にやってきた成果が出た」と満足した。

聖和学園とは昨夏の4回戦で対戦。0-5の6回から登板した氏家も2回2失点し、7回コールドで敗れた相手だった。「去年の夏に打たれて負けた思いもあったので、絶対抑えるという気持ちだった」。闘志むき出しで、決め球のフォークで三振を奪うと声を張り上げた。スピードガンでの計測はなかったが、「140キロ中盤くらいは出ていた」と氏家。今後も実戦機会で感覚を養っていく。新型コロナウイルスの影響で中止が決まった宮城大会に替わる独自大会(7月11日開幕)の開催も決まり、「感謝の心を忘れずに、チーム一丸となって、最後の大会を優勝したい」と意気込んだ。【相沢孔志】

〇…今季初実戦で聖和学園・畠山宗捕手(3年)が勝ち越しの右越え2点本塁打を放った。4-4で迎えた1戦目の5回裏無死一塁で、「2打席ともインコースを攻められていたので、内角に張っていた」と狙い通りの一撃で流れを作り、一挙5点を奪って勝利に導いた。チームの主軸は「独自大会の目標は優勝。大会に向けて、チームの状態を仕上げていきたい」と力を込めた。