中越-帝京長岡の練習試合は2回裏途中で降雨ノーゲームになった。

今春就任した帝京長岡の芝草宇宙監督(50)にとっては公式戦を含めて初の対外試合だったが、水を差された形に。それでも県高校夏季大会(18日開幕)に向けて、自らとチームを引き締める好材料になった。中越はプロ注目のエース佐藤旦有夢(あゆむ)投手(3年)が先発し、2回3安打1失点だった。

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プロ注目の右腕、中越・佐藤旦はテーマを持ってマウンドに上がった。「変化球は使わずに直球勝負」。2回に3安打を許し1失点したが「相手が直球狙いなのは分かっていた。それでもどう抑えるかを身につけたい」と配球を研究する材料として受け止めた。

6月の部活動再開直後は139キロが最速だった球速は145キロまで上がった。NPBのスカウトが日参するなど注目度もアップ。「そういう目がある中で結果を出すことが成長になる」。中越の本田仁哉監督(43)はスカウトが来訪すると本人に伝えている。佐藤旦は「本当は甲子園でアピールしたかったけど、それができない。来てくださるのはありがたいこと」と言う。中越の夏季大会初戦・2回戦は19日三条戦。「1つ1つ全力で」。佐藤旦はチームの勝利と自身の将来をかけた夏へ向かう。