大野農・七飯・八雲が南茅部を29-0で下し、南大会進出に王手をかけた。

佐藤駿哉捕手(七飯3年)が5回2死一、三塁で、左中間に今大会1号となるランニング本塁打を放った。外野の間を抜ける間に本塁まで生還し「三塁を回ったときに、カットマンまで来てなかったので、いけると思った。でも試合で全力で1周することは少ないので疲れた」と苦笑いした。

11日の初戦は、主軸で唯一の無安打に終わったが、この日は3安打5打点の荒稼ぎ。大会直前の練習試合で本塁打を打っていたこともあり、長打狙いで肩が開いていたことを反省。「何とか修正できた。最後の夏に公式戦1号はうれしい。これでリズムに乗れる。次も力まず振って、今度は柵越えを目指したい」と意気込んだ。

昨秋は同じ3校連合チームの1番打者を務めたが、今夏は主軸の3番に変更。昨秋敗れた函館工との代表決定戦に向け「3番には配球も厳しくなってくる。勝負強い打撃で、リベンジしたい」と意気込んだ。

▽大野農・工藤拓郎監督(26)(大野農・七飯・八雲を指揮)「2つ勝って、秋に負けた函館工さんと試合ができるのは、うれしい。次の試合までに、もう1度、連合で活動できるかは分からないが、チームとしてハンディと思わずに、戦っていきたい」