智弁和歌山が4日、和歌山市内の同校グラウンドで年明け初練習を行った。

21年もドラフト候補コンビがそろう。高校通算34発の徳丸天晴と最速143キロ右腕の中西聖輝(ともに2年)。徳丸は昨年11月に右翼手から三塁手へ転向を決めた。ソフトボールチームに所属していた小学生の頃に三塁手としてのプレー経験はあるが、中学3年まで主に投手だったため、硬式で三塁手を務めるのは初めて。チーム事情や目標の1つでもある高卒プロ入りを目指しての選択で、中谷仁監督(41)も「可能性を限定したくない。肩も強いしいけると思います」と新たな一面に期待する。徳丸自身も「選手としてのレベルを上げたいと思っていた。それがプロに行くためにもつながってくるんじゃないかと」と挑戦にひるむ様子はない。

同候補で最速143キロ右腕の中西聖輝投手(2年)は「総合力の高い投手を目指したい。先輩が2代続けて150キロを投げているので意識する部分はあります」と意気込む。両選手とも高卒プロ入りは意思の1つ。同校から同時に2選手が高卒でプロ入りすれば19年から3年連続となる。

返り咲きの1年にする。昨秋は同上位候補の最速152キロ右腕・小園健太投手、強打者の松川虎生(こう)捕手(ともに2年)を要する市和歌山に幾度も苦杯をなめさせられた。県新人戦、県大会、近畿大会で3連敗。近畿大会準々決勝では0-2で敗れ、今春センバツの出場を“確定”とすることができなかった。同大会で小園に4打数1安打に抑えられた徳丸は「とにかく市高に勝つことしか考えてないです」。今春出場の望みは持つつも、夏へ向けライバルへ布告する。気持ちは中西も同じ。センバツを掛けた大1番で小園と投げ合い、8回6安打で投げ負けた。「意識しないと言ったらうそになる。3回負けているという現実もあります。避けては通れない敵。勝たないと甲子園には行けない。夏は自分たちの手でつかみたいです」と目標は明確だ。和歌山1位の座奪還へ、負けられない1年が始まった。