阪神佐藤輝明内野手(22)の母校、仁川学院は10日に姫路商と初戦を戦い、勝てば14日に報徳学園と激突することが決まった。

辻元伸一監督(46)は「まずは初戦です。3年生が少なく3人しかいない。少ない3年生が2年間を乗り越えてきた。2年生がフォローして助け合っている」と気合を込めた。同監督は佐藤輝が2年夏から監督に就任。「2年の夏からしっかり打っていた。ライトには校舎があって、校舎によく当てていました」と当時を振り返った。

新チームはまだ白星がないが、先輩の活躍が発奮材料になる。同監督は「(刺激は)あると思います。部員は野球ノートに佐藤のことを書いている。気にしていると思います」と明かした。佐藤輝は新人ながら18本塁打(21日時点)をマーク。教え子の活躍に、恩師は「私もそっと見守っていましたが、3発のときはうれしくて思わず連絡しました。シーズン中、そっとしておこうと自分で決めていたのですが、思わず…」と感心した様子だ。5月28日西武戦の1試合3本塁打の試合後、LINEで祝福のメッセージを送ったという。球界を席巻する怪物ルーキーの存在は母校でも、元気のもとになっている。

また、3月のセンバツ出場校の神戸国際大付は11日に兵庫と鳴尾の勝者と初戦を戦う。春季兵庫県大会で優勝した神港学園は15日、姫路飾西と生野の勝者との初戦を迎える。またセンバツに21世紀枠で出場した東播磨は14日に川西緑台と県伊丹の勝者と初戦に挑む。兵庫大会は7月3日に開幕し、同29日午後1時から決勝戦の予定。