全国屈指の進学校、灘の夏が終わった。13年夏の甲子園出場校、西脇工との初戦で、栗林和輝投手(1年)が公式戦で初先発。4回まで1失点と粘るも、5回に追加点を奪われて降板した。「試合前は結構緊張していましたが、始まってからは打たせないようにしようという気持ちでした」と振り返った。

バッテリーを組んだ高地将太郎主将(3年)は、懸命に投手陣をリード。5回、3点を失い、なおも2死満塁のピンチで、バックネット裏近くのファウルをダイビング捕球。「栗林が良いピッチングをしてくれたのでアウトを取りに行った」と気迫のプレーで失点を防いだ。試合後、高地は「今後も大学で野球を続けたい」と今後の目標を答え、高校最後の夏を終えた。先輩たちの奮闘に、栗林は「みんなから信頼される投手を目指していきたい」と力強く語った。