花巻南の「満塁男」だ!今春の県大会4強花巻南が盛岡北を11-0、5回コールドで下した。

初回に打者13人の攻撃で一挙7得点し、以降も着実に得点を重ねて圧倒した。8番菊池琉聖捕手(2年)が2安打4打点で下位打線から流れを呼び寄せた。次戦の2回戦は16日、昨秋の県大会4強の花巻農と戦う。

勝負強さが光った。1回の先頭打者から4連打で2点を先制。3点リードの1死満塁で迎えた今大会初打席では左中間に走者一掃の3点適時三塁打を放ち、ダメ押しした。3回も1死満塁で10得点目となる中前適時打をマークするなど、満塁で打点を積み上げた。「チャンスで回ってくることが多いので、強い打球でつなぐ意識だった」と語気を強めた。

今春はメンバーとして、県4強を経験。準決勝の盛岡大付戦、3位決定戦の久慈戦に途中出場した。大会後は全体練習後に体の角度を変えながらティー打撃に着手し、本数は決めずに満足するまでバットを振り込んで夏に挑んだ。チームの目標は優勝だ。小原大知主将(3年)は「自分たちができることをしっかりやって、目の前の試合を大事に戦って勝っていけたら」と意気込んだ。【相沢孔志】