報徳学園のプロ注目、長身左腕久野悠斗(ゆうと、3年)が夏のマウンドへ初登板初先発。

6回4安打無失点、7奪三振と村野工打線を封じ込めた。試合は8-0の7回コールドで報徳学園が4回戦へ駒を進めた。

3回まで毎回安打を許す苦しい立ち上がり。だが、榊原七斗外野手(2年)と下井田悠人内野手(はると、3年)の2点本塁打を含む、12安打8得点で打線が援護。初戦で26安打25得点と爆発した打線が今日もつながった。「初登板ということで硬さがあった。打線が点を取ってくれたおかげで4回以降、立ち直れた」と久野。回を追うごとに186センチの長身から投げ下ろす角度のあるストレートが右打者の胸元に決まる場面が増えた。大角健二監督(41)は「体がキレすぎてボールが浮いていた。久野と話して途中で修正できたということだったので」と話した。手ごたえをつかんだことで久野は最終回となった7回のマウンドに上がらなかった。

投手としての理想像は勝てるピッチャー。今日、142キロを記録した球速にもこだわりはない。「どんな相手であってもチームのために勝つピッチングをする」と18年夏以来となる甲子園出場を目指し、チームのために腕を振る。【岡崎空日南太】