<高校野球埼玉大会:浦和学院2-0立教新座>◇24日◇準々決勝◇大宮公園野球場

これからもずっと、挑戦は続いていく。準々決勝で浦和学院に敗れた立教新座の高橋龍太郎投手(3年)に、涙はなかった。「浦和学院にも自分の投球が通用するんだと分かって、楽しかった。最後は笑って終わろうと思っていました」。0-2の5回から、2番手で登板。キレのある直球を軸に4回を被安打1の3奪三振、無失点と背番号1の仕事を果たした。

高校から、本格的にカーブを投げ始めた。こつを教えてくれたのは父。越谷北、立大で活躍した高橋一太郎立大コーチの、得意な球だった。大学時代の試合映像を見て「いい投手だな」と思ったという。押しつけることはなく、聞けばいつも教えてくれる。「浦和学院を相手に1安打だったら良かったんじゃない? って、結果を伝えます」と話した。

春の県大会後には、独学でチェンジアップを習得。野球に限らず、好奇心を持っている。小さな頃からいろいろなスポーツに挑戦してきた。大学進学後は「ウインタースポーツが好き。今まで楽しんでいたスキーやスノボを競技でやったらどうなるのかなって思っています」。楽しみがたくさん待っている。【保坂恭子】