秋季東海大会準優勝で来春のセンバツ出場を濃厚とした聖隷クリストファー高が、明大に0-2と善戦した。先発の塚原流星投手(2年)が、10安打を浴びながらも2失点完投。格上相手にも気後れすることなく、果敢に立ち向かった。

塚原が“土俵際”で踏ん張った。3者凡退は、7回の1度だけ。先制を許した初回から、毎回のように得点圏に走者を背負った。それでも「レベルの高い相手。走者を背負うのは想定していた。そこからどう抑えるかが、テーマだった」と動じなかった。スライダーとチェンジアップを軸に、要所を締めた。打線の援護なく試合には敗れたが、「制球良く投げられた。まずまずだったと思う」。充実の148球となった。

秋季東海大会では、公式戦初登板となった2回戦(準々決勝)の中京(岐阜)戦を含めて3試合で救援。エース弓達(ゆだて)寛之(2年)を故障で欠く中、準優勝の原動力となった。成長著しい左腕は来春の大舞台を見据え、「もう1度体を作り直して、球の質をもっと上げていきたい。背番号1を目指したい」と力を込めた。大学生相手に得た手応えを胸に、さらなる成長を目指す。【前田和哉】