高知は投打で振るわず、完敗した。先発山下圭太内野手(2年)が1回、花巻東(岩手)の1年生スラッガー佐々木麟太郎内野手にカーブをとらえられ、中前に先制適時打を浴びた。直後、プロ注目の高橋友投手(2年)が1死三塁で中前タイムリーを放って、同点に追いついた。だが、3回に3連打などで3点を失うと防戦一方。5回はボークで失点するなど、傷口を広げた。

佐々木を封じ込められなかった。3回は2点を勝ち越された直後の1死一塁で対戦。低く沈む変化球を巧みにすくわれ、中前に運ばれてピンチ拡大。さらに失点を重ねた。一塁が空いていても敬遠せずに勝負。浜口佳久監督(46)は「佐々木君は素晴らしい選手。(次打者の)田代君も素晴らしく、逃げるわけにいかない。コースに投げれば打ち取れる自信があったので勝負させました」と振り返った。

自慢の豪打が鳴りをひそめた。秋季四国大会を猛打で勝ち進んで優勝。今秋は公式戦期間中も阪神ドラフト1位の先輩、森木大智投手(3年)の剛速球を打ってきた。シート打撃でも150キロを超える快速球と向き合い、この上なくぜいたくな腕試しになった。指揮官も「速い球に違和感はなく、臆することがなかった」と明かしていた。この日は違う。130キロに満たない相手先発の速球に間合いが狂う。10安打を放ちながら、勝機を見いだせなかった。優勝した06年以来、15年ぶりの勝利をつかめず、強豪校が初戦で敗退した。