第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)に、日大三島が38年ぶりに出場します。報徳学園(兵庫)時代に春夏通算18度甲子園出場の名将・永田裕治監督(58)は、就任2年目で聖地に導きました。日刊スポーツ静岡版では、大舞台に挑むナインを紹介する連載「日大三島38年ぶりセンバツ 名将と歩む」を始めます。第1回は、主将の加藤大登(ひろと)外野手(2年)です。

    ◇    ◇    ◇

「全員野球」を掲げる日大三島のけん引役が加藤だ。新チーム発足時に自身初の主将に就任。これまでに3度の一時的な主将交代を告げられたこともあったが、必死にナインの先頭に立ってきた。「最初は何も分からなかったけど、自分から積極的に声をかけ、指摘できるようになったと思う」。約1カ月後に迫った本番に備え、誰よりもグラウンドで声を出している。

185センチ、83キロ。恵まれた体格に加え、50メートル6・0秒の俊足も兼ね備える。守備範囲の広さを武器に、昨秋は主に守備固めで出場した。定位置獲得を目指し、冬は課題の打撃と向き合った。フォームを「テークバックを小さく」微調整。年明けの紅白戦では左翼越え二塁打を放つなど、成長を印象付けた。「先発で試合に出てヒットも打ちたい」。永田監督へのアピールも続けている。

函南町出身。「地元を盛り上げたい」と日大三島に進んだ。入学当初、ただ憧れた甲子園は「勝ちたい場所」になった。「全国の強豪チームが相手。今まで以上の力を出さなければ勝てない。まずは1勝したい。チームが勝つための行動をします」と語気を強めた。38年ぶりの聖地勝利へ、チームを押し上げる。【前田和哉】

◆加藤大登(かとう・ひろと)2004年(平16)4月16日、函南町生まれ。小2から長伏ヴィーナス(三島市)で野球を始め、中学時は三島シニア所属。右投げ右打ち。家族は両親、兄、姉。185センチ、83キロ。血液型A。