優勝候補筆頭の大阪桐蔭は今大会注目左腕の前田悠伍投手(2年)が衝撃の甲子園デビューを飾った。

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大量14点の援護を受け、6回を1安打12奪三振無失点の快投を演じた。1回、先頭を110キロのチェンジアップで空振り三振。後続も断って3者凡退で発進した。2回も先頭森大輔外野手(3年)を外角速球で見逃し三振に封じるなど2三振を奪う。4回から5者連続奪三振など、12三振を量産する「Kラッシュ」だ。打線も1回に2点を先制。頼もしいアシストになった。

前田は昨秋の公式戦で活躍し、明治神宮大会初優勝にも貢献した。最速145キロで変化球も駆使できる本格派左腕として、2年生の有力株に挙げられていた。

チームは24日鳴門(徳島)戦で川原嗣貴投手(3年)が9回1失点完投。2回戦は対戦相手だった広島商が新型コロナウイルスの集団感染のため出場辞退し、不戦勝になっていた。西谷浩一監督(52)はここまで歴代2位タイの甲子園通算58勝をマーク。勝てばPL学園の中村順司監督を抜く一戦になる。