春の県大会4強入りに導いた大曲農・竹村凌平投手(3年)は、花巻東の強力打線に真っ向勝負した。5回8安打4失点と打ち込まれたものの、最速135キロの直球を軸に粘投。「緊張して高めに浮いてしまって打たれたので、悔しかったです。花巻東打線の圧力を感じました」。5回には佐々木麟にソロ本塁打を被弾。「どのコースにも対応し、外野まで飛ばせるので、すごいバッターでした」と振り返った。

この日は約500人の全校応援、ブラスバンド演奏に後押しされながら左腕を振った。「全校応援の中で試合をしたのは高校で初めてだったので、いい緊張感を持ってやれました」。7月8日に開幕する夏の県大会に向けては「自分たちの野球を一戦一戦して、甲子園に出場したいです」と力を込めた。

◆花巻東・佐々木洋監督(46、対戦した大曲農に向けて)「130周年の記念すべき年に大曲農業の皆さんは運命、宿命、使命だと思って、『甲子園に行きたいな』ではなくて『絶対に行くんだ』という気持ちで狙ってほしいですし、行ける力が十分にあると思います」