2回戦屈指の好カードを制した。3季連続で県大会準優勝中の高崎健康福祉大高崎が、今秋ドラフト候補の4番・清水叶人捕手(3年)の活躍で初戦を突破した。

先制打で流れを持ってきた。1回1死二、三塁。逆方向の左中間へ2点適時二塁打を放った。清水は「(体の)開きを我慢して左中間に持って行くことが出来た」と手応え。この日はNPB6球団のスカウトが視察する中、5打数2安打2打点の結果を残した。

高校通算23本塁打。強打を誇る扇の要は4回の第3打席、右翼ポール付近にあと少しで本塁打というファウルを放ち、スタンドをどよめかせた。「ポイントが前過ぎた。もう少し引き付けて打てたら本塁打だった」と悔しさをみせた。

甲子園春夏通じて8度出場の東農大二を倒した。青柳博文監督(50)は「緊張しました。初戦はいろんな県で強豪校が負けている。とにかく入りは慎重に行こうと話していました」。清水の打撃については「1本初回に出たのが大きかった」と、たたえた。