聖隷クリストファーが、春季東海王者で第1シードの浜松開誠館を10-5で撃破した。同点の6回2死満塁に途中出場の小出晴希外野手(3年)が走者一掃の3点適時二塁打を放ち、決勝点となった。昨秋東海大会準優勝ながら、今春センバツは選考漏れ。悲願の初甲子園に向け、大きなヤマ場を越えた。第1シードの初戦敗退は、静清工(現静清)が静岡高に2-3で敗れた1982年以来、40年ぶりとなった。2回戦の残り16試合は、18日に県内8球場で行われる。
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一塁側に陣取った聖隷クリストファーのベンチ、応援席が揺れた。4-4の6回裏2死満塁。小出が快音を響かせた。カウント2-2からの5球目。外角直球を捉えた打球が、相手左翼手の頭上を越えた。「追い込まれて無心だった。自然と体が反応した」。コンパクトに振り抜いた一打は、第1シードを砕く決勝の3点適時二塁打になった。
苦難を乗り越え、主役になった。昨秋の東海大会では、全4試合で打率5割6分3厘を記録。打線の軸として、東海準Vに貢献した。だが、3月下旬の練習試合で右足を骨折。西部地区予選初戦(2回戦)で常葉大菊川に0-10で大敗した春は、スタンドから見守ることしかできなかった。
「悔しかった。夏は絶対に出てやるという思いだった」。先月中旬の完全合流まで、手首の強化や筋トレに没頭。負傷直後に受けた手術後から体重を5キロ増やし、最後の夏に備えた。この日、5回の代打出場から3打数3安打4打点。完全復活を印象づけた。
3回戦は浜松城北工と対する。患部には現在もボルトが残るが、小出は「大丈夫。この勝利は大きい。この流れを生かして優勝を目指していきたい」とキッパリ。悲願の甲子園初出場へ-。チームに欠かせない戦力が、調子を上げてきた。【前田和哉】
6回から2番手で公式戦初登板し、4安打1失点の聖隷・山内玄基投手(1年) 捕手が構えたところに良い球を投げることを考えた。常に声をかけてくれた先輩たちのおかげで勝てた。

