中越が7-0の7回コールドで新発田中央を破り、準々決勝に進出した。今大会初登板のエース小幡拳志郎(3年)が7回を2安打無失点で14奪三振。7回表2死まで無安打に抑える好投をみせた。準々決勝は23日、新発田市五十公野公園野球場と柏崎市佐藤池球場で行われる。
最後も三振で終えた。「直球で締めたかった」。7-0の7回表2死一、二塁。中越・小幡は伸びのある直球を迷いなく投げ込んだ。この試合14個目の三振を空振りで取り、コールド勝ちを収めた。最速143キロの直球とスライダーのコンビネーションで狙い通りに毎回三振を奪う。14奪三振は、公式戦初完投勝ちだった昨秋の県大会3回戦の関根学園に並ぶ自己最多タイ。一方で「悔しかった」とも言った。
7回2死まで許した走者は3回表の先頭の振り逃げの1人。あと1人で参考記録ながらノーヒットノーラン達成。だが、新発田中央の4番柳沢一希(2年)に左前に運ばれ、続く5番倉嶋魁飛(3年)には右前打を許した。「5回から意識していた。詰めが甘かった」。ただ、動揺はなかった。「無失点に抑えようと切り替えた」。直球での三振締めは気持ちを立て直した表れだった。
本田仁哉監督(45)は「投げたくて仕方なかったと思う。自分をコントロールして投げていた」とほめた。チームは3試合目だが、小幡は今大会初のマウンド。16日の3回戦・村上戦後に本田監督から新発田中央戦での先発を告げられた。「投げたかったけど、勝ち上がるには、ほかの投手に任せたほうがいい」と自分に言い聞かせてきた。満を持しての登板。解き放たれたように力を見せつけた。
中越は昨夏、部内の新型コロナウイルス感染拡大で初戦を前に出場を辞退した。先輩たちの思いも背負って臨む自身、最後の夏。目指すのは18年以来の甲子園。小幡は「今日の結果はもう切り替える。準々決勝からはもっと厳しい戦いになってくる」と気を引き締めた。【斎藤慎一郎】

