春夏連覇を目指す大阪桐蔭が旭川大高(北北海道)を逆転で退け、初戦を突破した。夏の甲子園初戦は05年から10連勝。これが甲子園春夏通算70勝目(14敗)で智弁和歌山と並び9位タイとした。西谷浩一監督は甲子園62勝目(11敗)。トップの高嶋仁監督(智弁和歌山など)の68勝にあと6勝に迫った。

1回に1点を先制され、3回には先発の川原が2ランを被弾しまさかの3点ビハインド。

それでも3回裏に2点を返すと6回、海老根優大外野手(3年)が同点ソロ。7回には伊藤櫂人内野手(3年)が左中間にソロ本塁打を放ちついに逆転。さらに2点を追加した。

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大阪桐蔭の1番伊藤が7回に勝ち越し本塁打。伊藤は今年のセンバツでも市和歌山戦の6回、好投手米田から大会史上初の1イニング2本塁打を放っていた。この日は海老根も通算3号。甲子園通算3本塁打以上は75、76人目だが、伊藤のように1番打者で3本以上は史上2人目になる。過去は来田涼斗(明石商=現オリックス)がマークしているだけだった。

来田は19年春の智弁和歌山戦で先頭打者本塁打(1回裏)とサヨナラ本塁打を1人で打ち、同年夏の履正社戦でも1回裏に先頭打者本塁打を打った。通算5本の森友哉、藤原恭大(ともに大阪桐蔭)は1番のイメージもあるが、森は1番2本、3番3本、藤原は1番2本、4番3本だ。【織田健途】