近江が3季連続で16強入りを果たした。

窮地で火が付いた。先制して1-0で迎えた3回に2本の本塁打を浴びてリードを許したが、裏の攻撃で清谷大輔外野手(2年)、中瀬樹内野手(3年)が適時打を放って同点。さらに、4番の山田陽翔投手(3年)が意地の勝ち越し打で2点差を返した。

「打ててなかったら投球でもずるずるいっていたと思う。打ててほっとした」。山田は自分のバットで気持ちを落ち着け、4回から得点を与えなかった。

勢いづく近江は、4回にも1得点。7回には死球で出塁した山田が生還し、続く8回にも清谷がこの日2本目の適時打で相手を圧倒。5点差で勝利した。

次戦は15日。9回149球を完投した山田は「(この勝利は)日本一という目標の通過点。準備をして次もしっかり投げたい」と話した。