第104回全国高校野球選手権は19日、大会2度目の休養日を迎えた。

準々決勝で大阪桐蔭を破った下関国際(山口)は、20日の準決勝、近江戦に向けて兵庫県内で約1時間半の調整。フリー打撃では、打撃投手が通常の約半分の距離から投げるなど、徹底した速球対策を敢行した。近江の最速149キロ右腕、山田を想定してバットを振り込んだ。坂原秀尚監督(45)は「基本的には右投手をイメージしました」と明かし、大会NO.1右腕の攻略に向けて汗を流した。

優勝候補の連続撃破へ攻め手を緩めない。指揮官は「準決勝は選手も私も含めて初の舞台。思い切って臆することなく動いて攻めていきたい」と力強く語った。大阪桐蔭戦で7回に三重殺を完成させるなど、好救援した仲井慎投手(3年)も「大阪桐蔭さんに勝つ前と雰囲気は変わりません。次に負けたら意味がなくなる。近江高校さんに勝って決勝にいきたいです」と気を引き締めた。今大会のダークホースが、山口県勢では58年の柳井以来2度目となる夏の頂点に突き進む。【只松憲】