聖光学院は福島勢51年ぶりの決勝進出を逃した。

史上初となった東北勢同士の準決勝で、仙台育英(宮城)に大敗。初回に4番三好元気外野手(3年)の左前適時打で1点を先制したが、直後の2回にまさかの11失点。先頭に四球を許すと、4連打や失策も重なり、打者一巡で試合を決められた。斎藤智也監督(59)は「悔しいですね。もっといい試合をして、次のステージに足を進めたいと思っていたが、思わぬ大敗で残念ですね」。それでも初の4強入りを果たすなど新たな歴史を作ったナインに「一緒にいて楽しいチームでしたね」とねぎらった。

主将としてチームをけん引してきた赤堀颯内野手(3年)は「ずっと日本一を目標にしていて、負けてしまった。勝ったのは育英さんなので、盛大にたたえたいです」。東北勢初優勝がかかる仙台育英に向けては「とにかく次の試合も全力で戦ってほしい、ただそれだけです」とエールを送った。