藤枝明誠は2年ぶりの王座奪回に向けて、エースが躍動した。

最速137キロ右腕の牧野亮大(りょうだい、2年)が古豪・浜松工戦に先発し、9回5安打8奪三振、126球で公式戦初完投。2-1の9回サヨナラ勝ちに導いた。「うれしい。野手を信じて打たせてとる投球ができた」。9回表の1死三塁のピンチでは、スクイズの動きを察して、瞬時にアウトコース低めに制球。勝ち越し点を許さなかった。後続も連続三振に仕留めた。3回戦では、今春東海王者の浜松開誠館と対する。「次も粘り強い投球をしたい。延長戦でも大丈夫です」と頼もしかった。