東海大菅生(東京)は、大阪桐蔭のエース前田悠伍投手(3年)を打ち崩せず、準々決勝で敗退した。今年1月から就任した上田崇監督(29)は「このチームでよく8強までこられた。選手たちを褒めたい」と話した。

継投で、大阪桐蔭打線に立ち向かった。先発は、背番号11の右腕、末吉陽輝投手(3年)。2回2安打無失点と見事な立ち上がりだった。試合当日の朝、ごみ拾いをしている最中に監督から先発を告げられた。「緊張もしたけど、試合に入ったらやるしかないと思った。おいしいところをもらった、と思って内角に自信を持って投げ込みました」と振り返った。

3回からは島袋俐輝(りき)投手(3年)がマウンドに上がったが、連打と四球で4失点。3番手で、最速150キロ右腕のエース日当(ひなた)直喜投手(3年)がリリーフ登板したが、流れを変えられず。6回を被安打5の2失点だった。試合後は「仲間が打てなくて、自分たちがそれをカバーできなかったのが、悔いとして残った」と悔し涙を流した。

大阪桐蔭のエース前田と投げ合い「夏に帰ってきたときに、ぎゃふんと言わせるというか、必ず上になって、帰ってくることを記者のみなさんに誓いたい。そのためには、自分が極限の状態で追い込むことが必要」と力強く話した。

【センバツ】仙台育英-報徳学園 大阪桐蔭、山梨学院、広陵が4強/スコア詳細