<高校野球京都大会:東稜10-0朱雀・京都八幡・京都教大付・大江(6回コールド)>◇10日◇1回戦◇わかさスタジアム京都
高校野球のドラマは、勝った者にだけ生まれているわけではない。日刊スポーツでは今夏、随時連載「君がらんまん」で、勝者だけでなく敗者にもスポットを当てた物語をお届けする。
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朱雀・京都八幡・京都教大付・大江の4校連合は0-10の完敗で、初戦突破はならなかった。「野球を3年間続けられてよかったです」。連合チームでも主将を務めた京都教大付の林大悟外野手(3年)は、悔しさ以上の充実感でいっぱいだった。
京都大会に出場する全チームで唯一の連合チーム。3年生は林1人だけだ。結成は大会の2カ月前で、4校全体で集まれるのも週1回。「技術的な力がない分、リラックスしてプレーすることを意識している」と明るくチームをまとめてきた。
野球を始めたのは高校入学後。「小学校からやりたかったけど、途中からは入れなかった。中学も経験者しか入部できなかったので」。野球への気持ちを持ち続け、文武両道校での挑戦を決めた。
この日の東稜戦は出番なく、3年間で公式戦の出場は果たせなかった。それでも試合中は誰よりもベンチから大きな声を出し、大量ビハインドでも仲間を鼓舞し続けた。
将来の目標は社会科の先生になること。「野球に携わりたい」と目を輝かせる。指導者の夢実現へ、次のステージに進む。【安岡拓磨】

