今春県8強の第5シード仙台南が昨秋県4強の仙台三に8-5で競り勝ち、初戦を突破した。
佐藤斗羽内野手(2年)が3安打2打点で中軸の仕事を全うし、昨秋県準々決勝でサヨナラ負けした相手に雪辱した。昨夏は同校最高成績となる4強入り。逆転勝ちを重ねた先輩のように粘り強く戦い、頂点へと駆け上がる。
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佐藤斗の一打が、21年夏準V校を振り切った。4回まで5点をリードしたものの徐々に追い上げられ、1点リードの8回1死二、三塁での第5打席。スクイズも考えられる中、松木健林(たけしげ)監督(46)からは「打ってこい」と背中を押され、強気になれた。 「試合を通して打席でボールが見えていた。あまり緊張せずに、自分でも打てるかなと思った」
初球のボール球を見逃すと、直後の内角直球を捉え、リードを広げる2点中前適時打。送球の間に二塁へ進塁し、右腕を突き上げた。
5回は自身の適時失策が絡んで3失点した。「取り返したい」と意気込んだ終盤のチャンスで挽回し、9回の守備では二遊間を抜けそうな打球を好捕。2死二塁での遊ゴロもしっかりさばき、勝利を決めた。
昨夏は過去最高の4強入りを応援席から見届けた。「今日のような接戦で逆転勝ちが多かったので、すごいと思っていた」。新チームで臨んだ昨秋県準々決勝は7回まで4点をリードしたが、3イニング連続失点で無念のサヨナラ負け。先輩と戦う最後の大会は逃げ切り勝ち。初の甲子園出場に1歩前進した。
2回戦は15日、松島との対戦が決まった。松木監督は「どことやっても接戦になる。相手より1点でも多く、最後にゲームセットを迎えられれば。一生懸命やりたい」。目の前のプレーに集中し、夢へと近づく。【相沢孔志】
○…古川工 佐沼に5-4のサヨナラの劇的勝利で2年ぶりの初戦突破を決めた。1点を追う9回1死二塁、木村海音内野手(3年)が左越えに同点適時二塁打。なお連打で同一、二塁とし、伊藤善生外野手(3年)が内角直球を振り抜き、人生初サヨナラ打となる左前適時打で歓喜をもたらした。「自分が打って勝敗がその場で決まるのが初めてだったので、不思議な感じ」と、初体験を笑顔で振り返った。
○…利府 9年ぶりの優勝を狙う第5シードは石巻好文館に9-0の7回コールド勝ちと好発進した。先発の背番号「6」右腕・亀谷晋之介(3年)が5回を投げ、1人も塁に出さない完全投球。3点リードの6回は4連打を含む打者9人で5得点し、優位に試合を進めた。鈴木晶礼主将(3年)は「亀谷が守備からリズムを作ってくれた。相手のミスなどの少ないチャンスを広げ、ものにできたのは良かった」と総括した。

