クラーク(北北海道)が前橋商(群馬)を破り、春夏4度目の甲子園で待望の初勝利を挙げた。北海道勢の夏の甲子園勝利は16年の北海以来6大会ぶり(春は19年に札幌大谷が勝利)。北北海道勢としては11年の白樺学園以来12年ぶりの白星となった。

3回表、1番鈴木凰介外野手(2年)の適時打で先制。その裏、同点に追いつかれたが7回に敵失で勝ち越し。8回には6番高木馴平内野手(3年)の適時内野安打や敵失などで5点を奪い試合を決めた。

守っては新岡歩輝(3年)が粘投。毎回の10安打を許したが要所を締め1失点で完投した。

佐々木啓司監督(67)は「(創部)10年目で勝ててホッとしましたね。一番最初のチームを思い出しながらここまできたんだなと」と感慨深そうに話した。

クラークは2回戦で佐々木麟太郎の花巻東(岩手)と対戦する。

前橋商は3回、同校OBあだち充さんの野球漫画「タッチ」の応援曲に乗って同点。スタンドを盛り上げたが、終盤は守備が乱れた。13年ぶりの白星はつかめなかった。