「慶応のプリンス」が日本代表初実戦で初安打を放った。U18W杯(31日開幕、台湾)に出場するU18日本代表が26日、駒大と練習試合を行い、慶応(神奈川)の丸田湊斗外野手(3年)が「1番中堅」でスタメン出場。5回1死一塁から左前打を放つなど4打数1安打だった。

23日に甲子園決勝を戦ってから、3日。合宿には前日に合流し、わずか1日での試合参加とハードスケジュールをこなす。「結構疲れています」としながらも「温かく迎えてくれたので苦にすることなく輪には入れた」とチームの雰囲気を明かした。決勝で戦ったばかりの仙台育英(宮城)からも4人が選出され「中心選手として警戒していた選手が自分のチームにいるのは心強い」と語った。

今夏の活躍で人気が急上昇。「移動とかでバタバタなので、反響を感じられる機会があまりないないんですけど、ラインは少しずつ返している」と話す。インスタグラムのフォロワーは、神奈川県大会前の1000人から50倍の約5万人にまで増えた。「自分の中でプラスに捉えようとしています」と戸惑いながらも、まずは野球に専念する。

2番の仙台育英・橋本とコンビを組み、馬淵史郎監督(67)は「悪くない1、2番だと思う」と評価した。丸田は日本代表としても50メートル5秒9の快足を生かす。「自分の1番の武器は足。木製(バット)でばんばん長打が出るわけでもないっていうと、足がもっと生きてくるのかなと思う」と変わらずグラウンドを駆け回るつもりだ。【星夏穂】