夏の甲子園準Vに輝いた仙台育英が22日、宮城県庁を表敬訪問。村井嘉浩宮城県知事(63)に準優勝を報告した。

須江航監督(40)は「昨年の優勝で県民の皆さんから激励を頂きまして、そのエネルギーで1年間なんとか走ってくることができました」とあいさつ。また8月24日の仙台凱旋(がいせん)を思い返し、「なぜかは分からないですが、優勝したときよりも、非常に皆さんの声を近くに感じました。なおかつ期待や応援が優勝した年より、はるかに大きかった。それを肌で感じました。皆さんに、本当に素晴らしい教育を本校の生徒にしていただいた」と、県民の支えに感謝した。

次いで10月に行われる「かごしま国体」の結団式が行われ、山田脩也主将(3年)が旗手を務めた。「県民の皆さんの思いが詰まっていると感じました」。旗の重みに身が引き締まった。初戦は甲子園決勝で対戦した慶応(神奈川)と再戦。山田は「運命を感じている。高校生活最後の大会で、しかも初戦で慶応さんと当たらせていただくので、決勝の借りを返すという思いで、しっかり勝ち切りたいです」。夏の悔しさを力に、宮城県の代表として胸を張って戦う。【濱本神威】