花咲徳栄が連覇を狙った昌平に逆転勝ちし、8-5で4年ぶり7度目の優勝を飾った。岩井隆監督(53)は「狙ってとった優勝。今年のチームは、主将を中心に一体感がある」と手応えを口にした。

5-5で迎えた7回無死一、三塁、更科悠風内野手(2年)が打席へ。初球の直球に反応し、ファウルになったが手応えがあった。4球目の直球を右中間にはじき返し、適時三塁打で2点を勝ち越し。「ノーアウトでつないでくれたので、自分もつなごうと思いました」。2安打4打点と、6番打者が結果を残した。

切れ目のない打線は10安打を放ち効果的に8点を挙げた。24年春からは、反発を抑えた新基準の金属バットが導入される。長打ばかりを狙うのではなく、指揮官は「ロングや本塁打を目指してもだめ。バットの芯に当てることを徹底させたい」と狙いを明かした。

▽昌平・岩崎優一監督(準優勝も)「慌てずに1点ずつ返していこうと指示を出していた。僅差でもっていければと選手たちも分かっていた。課題が明確になった」