高校通算140本塁打を誇る花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)が、米国の大学進学を決断した。26日のドラフト会議で目玉候補とされていたが、12日が提出期限のプロ志望届を出さない意向を示し、米国行きを明言。高校最後の公式戦となった鹿児島国体の履正社(大阪)戦は1-9で敗れ、3打数無安打1四球で幕を閉じた。

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佐々木麟太郎の主な一問一答は以下のとおり。

-高校最後の公式戦で敗れたが

「勝敗は悔しい形で終わってしまい、心残りも少しあるんですけど、ここまで来させていただいたのも、支えてくださった方々のおかげだと思いますし、あまり力がない状態から新チームが始まったんですけど、ここまで来られてすごい誇りに思いますし、自分自身もチームメートも次のステージに向けて、いい経験を生かし、これからも頑張っていきたいです」

-なぜ米国行きを決断したか

「野球選手として自分自身はまだまだ未熟で、さらに上を目指せるように1からしっかり練習していきたいのが1つですし、野球だけじゃなくて、人間としても広い世界で学んでいきたいなと思いますし、トータル的に考えて、人生を考えて決断をしました」

-なぜ国内ではなく米国の大学か

「いろいろな選択肢があったので、それを1個ずつ見させていただいて、アメリカの大学でやるという、そこに関しては自分の意思として決めました」

-いつ進路を決断したか

「直近まですごい悩んでました。自分自身、プロ志望届を出してないので、直接、球団さんと関わることは一切できないんですけど、(佐々木)監督さんの方から自分自身、夏の大会を通して結果が出なかったんですけど、評価が変わらずに熱心に来てくださっている球団さんがあったと聞いていたので、感謝もありましたし、最後の最後まで迷ったんですが、アメリカの大学に行くと考えました」

-9月に米国で大学の施設などを見学したが

「すごい刺激になりましたし、自分自身も見たことのない世界だったので、すごい勉強になりました」

-米国留学のどこが魅力的だったか

「自分自身も(国)外に出たことがなかったので、野球文化の違いとか、いろいろな違いがあり、すごいびっくりしたところもありましたし、いろんな部分で学ぶことがあったのかなと、すごい思いました」

-言葉の壁の怖さは

「もちろん英語も勉強しなきゃいけないと思っていますし、これから大変な壁がいろいろあると思うんですが、それは1個ずつしっかりやっていきながら自分自身もまだ経験したことのないことなので、まだまだ未知のことなんですけど、1個ずつしっかりクリアしていきたいです」

-高校3年間はどうだったか

「高校野球にしかない良さというのがありますし、自分自身、大したことないですけど、こうやってたくさんの経験をさせてもらったのも自分のおかげじゃなくて、チームメートや指導者の皆さんの支えもあって、今の自分があると思っているので、本当に感謝したいですし、とにかく自分だけでここまで来たものではないと思っているので、とにかく支えてもらった皆さんに感謝したいです」