福岡大会は、今春センバツ出場の東海大福岡と西日本短大付の準々決勝が悪天候で継続試合となった。5回裏の西日本短大付の攻撃開始直後、3時間3分に及ぶ降雨中断。同日の再開は困難と判断され、20日の第4試合(午後4時30分予定)で仕切り直す。東海大福岡は5点ビハインドで残り4イニング。2季連続の甲子園へ、ネバーギブアップで恵みの雨にする意気込みだ。

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東海大福岡ナインに悲壮感はなかった。5点ビハインドで継続試合が決定。主将の井上和翔(かずと)捕手(3年)は「もう1回仕切り直せる。もう1回準備ができるので」と、どこまでもポジティブだった。

1-6の5回裏無死。横なぐりの雨で3時間3分の中断。1度は日が差し込み、グラウンド整備も終えた。両軍ベンチ前で各チームがアップを開始。再開に向けて準備が進んだが、再び視界をさえぎる土砂降り。これ以上の試合続行は不可能と判断された。

完全な相手ペースだった。初回に3点を先制され、2回にも1失点。1点を返したが、4回に2点を失った。先発のエース佐藤翔斗(しょうと)投手(3年)は4回0/3を7安打、2四球と打ち込まれた。打線も5回までに3併殺。2回以降は4イニング連続で走者を出したが、好機をことごとくつぶした。

悪いところばかりが出た悪夢の展開。試合が継続していれば、そのまま押し切られていた可能性もある。それだけに、中村謙三監督(38)は「悪い流れをすべて洗い流してくれたぐらいに思って」とプラスの水入りと受け止めて歓迎した。

攻撃は残り4イニングで5点差。2季連続の甲子園出場へ試練が訪れたことは間違いない。それでも井上主将は「4回でチャンスは絶対に来ると思う」と腕ぶす。昨秋の九州大会初戦では九州学院(熊本)を相手に4点差を最終回に追いつき逆転勝ち。センバツ出場へつなげた前例がある。「力はある。あとは信じてやるだけ」。恵みの雨を生かす。昨秋のドラマ再現へ、大逆転シナリオを完結させる。【佐藤究】

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