今春のセンバツ21世紀枠で出場した田辺(和歌山)が06年以来18年ぶりに4強進出を果たした。

先発は4番に座る、背番号6の山本陣世内野手(3年)が公式戦初先発。ここまで夏の2試合は、エースの寺西邦右(ほうすけ)投手(3年)が先発していた。

山本陣は昨秋から本格的に投手を始め最速144キロを誇る身体能力の持ち主だ。この日は、9回4安打6奪三振1失点にまとめた。「緊張半分、うれしい半分」と大仕事を全うした。

5回に相手の1番打者へ球場のスピードガンで最速141キロをマークした。「いいバッターと聞いていたので、ギアを上げました」と真っ向勝負で戦った。

打っては、0-1の第2打席で4回1死二塁から同点の左前適時打を放った。その後は自身の打席で敬遠ぎみの四球が連続した。

試合を総括し、「疲れたんですけど準決勝からも寺西だけでは投げきれない。自分が投げ切れて、次への自信がついた」と語った。

また、「6番遊撃」で初スタメン起用となった田中大心(たいしん)内野手(1年)は4回に勝ち越し打。持ち味の思い切りのよさを生かし「緊張していてもくらいつきました」。同校OBで指揮を執る田中格監督(52)の長男で「受験ある分、地元のメンバーに周りに声をかけて一緒に甲子園に行きたい」と入学。指揮官は「気遣うんで」と話すにとどめたが、笑みを浮かべた。

ただ、山本陣の仕事には「はなまるですね。よう投げた」と試合後に握手を交わした。

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