日本高野連は21日、大阪市内で第8回理事会を開き、今秋に滋賀で開催される国民スポーツ大会(国スポ)で硬式、軟式ともに7イニング制を導入すると発表した。3月4日に実施される日本スポーツ協会の国スポ大会委員会の審議を経て最終決定する。正式導入となれば、国内主要大会では初めての試みとなる。
最短で26年春のセンバツからの7回制導入へ向けた大きな1歩となりそうだ。日本高野連では夏の酷暑対策や障害予防の観点から昨年から本格的に検討を重ね、1月には近未来での7回制導入へ向けた「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」を設置。DH制やリプレー検証の本格導入を含め年内に対応策をまとめる方針をとっている。
今回の国スポは4日間で全日程を消化する必要があり、都道府県によっては秋季大会の日程が重なることもあって、選手の健康面に配慮した形での採用となった。ただ、日本高野連の井本亘事務局長(53)は「7回制のイメージがなかなか湧かないというお声が複数あった。国スポで取り組んだ上でどう次に展開していくか」と話した。
国スポでの7回制導入を受け、現場からはさまざまな意見が聞かれた。東洋大姫路の岡田龍生監督(63)は「やってみてどうかというところ。9回と7回の違いが経験としてデータが取れるのではないか」と前向き。一方、大阪桐蔭の西谷浩一監督(55)は「僕は7イニングは反対というか、子どもたちも9イニングやりたいと思っていますし。現場の言葉を聞いていただきたい。決まったのならば残念ですね」と落胆した。
国スポが、7回制の本格導入へ大きく前進する大会となるのか。それとも待ったがかかるのか。目が離せない。
▽智弁和歌山・中谷仁監督(45)(国スポの7回制導入について)「ルールを決める役割の方々がいろいろなことを考えて決められたことなので、決まったルールの中でベストを尽くして頑張るだけです」
▽花咲徳栄・岩井隆監督(54)「23年、U18のヘッドコーチとして世界大会で7イニングを経験しましたが、試合はあっという間に終わってしまう。野球は変わってくる。やるならDHを作って1人でも多く試合に出す機会を増やして欲しいですね」

