今秋の東京大会で16年ぶりの優勝を果たした帝京が11月30日、都内の同校グラウンドで千葉経大付との練習試合に臨み、4-0の完封勝利で今年最後の対外試合を締めくくった。

強打の帝京を象徴した。2点リードで迎えた5回。1死二塁で右打席に入った5番の蔦原悠太外野手(2年)は「それまで2打席凡打だったので、ちょっとフォームを変えてみようと思った」と、左肩を少し内側に入れ、体を開かないようイメージ。高校通算24本目となる左越え2ラン本塁打を放った。「うまくボールが見えた」。高校野球の対外試合は、年内は11月いっぱいまで。最後の日に1打席を無駄にしなかった。

来春センバツ出場が濃厚となり、一番の収穫は意識の変化だった。金田優哉監督(40)は「自信をもってプレーができるようになった。こうなったら勝てるというのが、選手の中に出てきたんです」。「日本一」という目標を立て新チームはスタートしたが、11年夏を最後に遠ざかる甲子園は現実味のないものだった。それが、1つずつ勝ち進み東京大会優勝。明治神宮大会も経験した。日本一を狙える位置に立ったことで、選手たちは率先して試行錯誤を繰り返しレベルアップ。蔦原は「いい感覚で試合を終えることができた。この感覚を忘れずに、もう一段レベルを上げて春を迎えたい」と力強かった。

秋の自信を胸に「日本一」を狙う。「冬の間、しっかり課題をつぶし、自信満々で全国の舞台に立ちたい」と金田監督。長い冬を、充実した日々にする。【保坂淑子】