日本高野連は5日、大阪市内で理事会を開き、今年1月に設置した「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」から「(7回制は)2028年からの導入が望ましい」と報告された。
10回にわたり検討会議を開き、最終報告書として公表。具体的な時期が言及されるのは初めて。賛否両論ある中、最短、来夏の選手権大会での導入の可能性も残されている。あらゆる課題に対処しながら、今後理事会での議論が加速しそうだ。
検討会議は「28年に開催予定である第100回記念選抜高等学校野球大会をめどとして、硬式・軟式全ての公式戦を対象に」「夏の選手権大会は差し迫る猛暑への対策が急務であり、地方大会を含め可及的速やかに」7回制を採用することが望ましいと提言した。
加盟校へのアンケートでは70・1%、部員数61~80人の学校に限ると91・1%と反対が根強くあり、井本事務局長は「やるのか、やらないのかを含めて、これから議論していく。もし7イニング制をやるとなった場合、なぜやるのかを含めて加盟校や都道府県連盟、高校野球ファンに有用性を周知したい」と述べた。
7回制を巡っては昨年2月の理事会で議題に挙がり、同年8月には「高校野球7イニング制に関するワーキンググループ」を設置した。今秋の国民スポーツ大会では国内の主要大会としては初めて7イニング制が実施され、現場の意見などを踏まえて検討会議は7回制の有効性を提言した。仮に採用されれば従来の9回から短縮されることとなり、戦術や選手起用など大きな変化が生まれそうだ。
◆国スポでの7イニング制導入 滋賀県で今秋に開催された国民スポーツ大会(国スポ)では国内の高校野球の公式戦で初めて7イニング制が実施された。選手の健康への配慮や日程のスムーズな消化が目的。従来の9イニング制と比べて試合時間が短縮され、90分台で終わる試合が続出。選手たちは口をそろえて疲労の少なさを実感していた。

