第98回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)の甲子園練習が14日にスタートした。2日間で16校ずつが30分間行う。初日は23日に帝京長岡(新潟)との初戦を迎える東北(宮城)と、開幕日に崇徳(広島)と戦う八戸学院光星(青森)が登場し、グラウンドの感触を確かめながら、練習を行った。

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09年夏以来、17年ぶりの勝利へ-。伝統ある縦縞ユニホームが3年ぶりに甲子園に姿をみせた。東北の我妻敏監督(43)は「選手たちはここを目指してやってきたので、ようやくたどり着いたなという思いが一番強いです」と話した。

昨秋からチームを率いる我妻監督は20代、30代でも同校監督を経験し、これで3度目の就任。指揮官としては10年ぶりに聖地の土を踏んだ。「やっと戻ってきたなという感じです」と景色を懐かしむ一方で変化も感じた。「昔は『しっかりやれよ』という気持ちが強かったですが、今は自分の子どもを見るような目線になっています」。

初戦の帝京長岡を率いる芝草宇宙監督(56)は、東北にとっては因縁の相手。87年夏の甲子園2回戦で、当時帝京のエースだった芝草監督に無安打無失点を喫していた。導かれるように顔合わせが決まり、OBからの電話が鳴った。当時一塁手として出場し、その後はメジャーなどでも活躍した斎藤隆氏(56)からは「まずはHランプを1つ、つけてくれよ」と奮起を促された。

東北としてのリベンジを果たすためにも気合は十分。好投手攻略に向けて、同大会から採用されるDH制も使用するつもりだ。「打線の中で一番つなげる選手を入れるつもりです」と決定力がある打者の起用を視野に入れる。「接戦に持ち込んで、最後に1点多く取る試合にしたいです」。指揮官として、卒業生として誰よりも勝利に貪欲に。今こそ古豪復活の時だ。【木村有優】